池袋アートギャザリング公募展
IAG AWARDS 2017

年齢国籍問わず、全国からの応募者約300名の中から選ばれた精鋭作家たちによる公募展です。

芸術劇場を擁し、芸術文化を核とした街づくりを推進する池袋エリアは、
街そのものが、様々な分野のアーティスト達が集い、表現し、その活動を広く発信する
劇場であり、舞台であることを目指しています。
私たちは、年齢国籍を問わず、一人でも多くのアーティストの方々に
この舞台にあがっていただきたいと願っており、 当アワードは、そのための試みの一つです。

< 主 催 >
IAG事務局(一般社団法人JIAN)

< 協力団体 >
新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館実行委員会 / NPO法人ゼファー池袋まちづくり / 立教大学 /
東武百貨店 /東京芸術劇場 / 豊島区 / 公益財団法人 としま未来文化財団

< 募集作品タイプ >
①平面作品 … 幅3×高3m以内で壁面展示が可能な作品(複数点出品可)
②立体作品 … 幅3×奥行3m以内で床または台上での展示が可能な作品(複数点出品可)
③映像作品 … ディスプレイやプロジェクターでの放映可能な20分以内の作品

< IAG審査員 >
・押元 一敏 <Kazutoshi Oshimoto> 東京藝術大学美術学部 准教授 / 画家
・三橋  純 <Mitsuhashi Jun> 横浜美術大学教授 / 写真家
・泉  東臣 <Haruomi Izumi> 画家 / 游美代表
・大森 暁生 <Akio Omori> 彫刻家 / D.B.Factory代表
・金丸 悠児 <Yuji Kanamaru> 画家 / C-DEPOT代表

< アワード >
①IAG賞 … IAG審査員5名による賞。大賞ほか奨励賞など随時選出
②豊島区長賞 … 高野豊島区長が選出
③オーディエンス賞 … 来場者による好きな作家投票を集計し選出
④新池袋モンパルナス 各ギャラリー賞 … 池袋エリアの代表的ギャリー等がそれぞれ選出
 参加ギャラリー) 東武百貨店ギャラリー / ギャラリー上り屋敷 / B-gallery / アトリエムラギャラリー / 栗原画廊 / C-DEPOT

◇I A G 賞

IAG審査員によって決定。

<大 賞>

石川 遊雪  Yusetsu Ishikawa

1987年 / 東京都生まれ 東京芸術大学 出身 主な技法:生け花 → 作品画像

<受賞者コメント>
この度は大賞という素敵な賞をいただきましてありがとうございます。
私は大学で建築を学んでいるときに生け花に出会い、生命そのものを使った造形美に衝撃を受け華道家になりたいと思うようになりました。
社会の中の私たちを考えるのが建築であるとするならば、社会の中の生命を考えるのが生け花だと思っています。
今回このような多ジャンルの公募展で大賞をいただけてとても光栄に思います。これからも生け花とともにありたいと思います。

<奨励賞>

大谷 陽一郎  Yoichiro Otani

1990年 / 大阪府生まれ 東京藝術大学大学院美術研究科 在籍 主な技法:インクジェットプリント → 作品画像

<受賞者コメント>
私はアナログとデジタルの領域を行ったり来たりしながらイメージを作り出します。それが私にとって一番理想的なイメージに接近できる手段だからです。
今回はB0ほどのサイズのプリント作品を6枚出品しました。このようなプリント作品がデザインや写真ではなくアートのコンペティションで評価をいただけたこと、とてもうれしいです。もっとイメージに貪欲であろうと思います。
ありがとうございました。

長島 友治  Yuji Nagashima

1987年 / 東京都生まれ 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 在籍 主な技法:乾漆、蒔絵 → 作品画像

◇豊 島 区 長 賞

高野之夫 豊島区長が選出。池袋エリア公共スペースでの展示機会を保障します。

石橋 美香 Mika Ishibashi

1992年 / 神奈川県生まれ 横浜美術大学 出身 主な技法:ペン細密画 → 作品画像

<受賞者コメント>
この度はこのような素敵な賞を受賞でき大変光栄に思います。
心より感謝を申し上げます。
私が絵を描く時に心掛けている事は、描きたいものを自由に描く事と、誰にでも愛されるような作品に仕上げる事です。
これからも作品一つ一つに思いを込めてより沢山の人に私の作品を知ってもらえるように頑張ります。

<豊島区長 高野之夫氏からのコメント>
この度の公募展では、全国から思いがけないほど多くのアーティストの方々にご応募いただき、また会期中には、多くの入選者の皆さまがこの池袋の地に集い、つながりをもっていただけたことを非常にうれしく、また誇りに感じております。
展示を実際に拝見し、どの作家の作品も、それぞれが個性的で魅力あふれるものでしたが、迷った末、私が区長賞として選ばせていただいたのが石橋美香さんの作品でした。
彼女の作品の仕上がりの美しさはもちろんのこと、その美しさを支える、おそらくは膨大な時間と労力を必要でするであろう、いささかの乱れもない細密な筆致に、私は石橋さんの美術作家としての確固たる姿勢や信念を垣間見たように感じ、強い感銘を受けました。
石橋美香さんは、オーディエンス賞にも選ばれたと聞いております。どうか、今回の結果を励みにしていただき、ますます大きな舞台でご活躍されることを願っております。

◇オーディエンス賞

展示期間中に実施される、来場者投票1位のアーティストに送られる賞です。

石橋 美香 Mika Ishibashi

1992年 / 神奈川県生まれ 横浜美術大学 出身 主な技法:ペン細密画 → 作品画像

<受賞者コメント>
豊島区長賞に続きオーディエンスショーも受賞できたことは大変光栄に思います。
見にきて下さった沢山の方々に作品を楽しんでいただけてとても嬉しいです。
これからも自信を持って作品を制作して沢山の方々に楽しんでいただけたらと思います。どうもありがとうございました。

- 準オーディエンス賞(2位)-
石川 遊雪 Yusetsu Ishikawa

1987年 / 東京都生まれ 東京芸術大学 出身 主な技法:生け花 → 作品画像

<受賞者コメント>
大賞に引き続き準オーディエンス賞もいただけて驚いています。
少し目立たない展示でしたのでいただけないかなと思っていましたが、投票していただけた方がたくさんいたようで本当にうれしいです。
投票していただいた方のご期待に添えるよう今後も頑張っていきたいと思います。

- 以降の順位(10位まで)-

3位 稲葉 朗 Akira Inaba
1980年 / 東京都生まれ 東京造形大学大学院 彫刻専攻 修了 主な技法:木彫

4位 古家野 雄紀 Yuki Koyano
1993年 / 愛知県生まれ 東京藝術大学大学院デザイン科描画・装飾研究室 主な技法:日本画

5位 長島 友治 Nagashima Tomoharu
1986年 / 埼玉県生まれ 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 在学 な技法:乾漆 蒔絵

6位 玄妙 Genmyo
神戸市生まれ 神戸女子大学家政学部卒業 主な技法:書、水墨画、インスタレーション

7位 柴田 久美 sihibata kumi
1984年 / 東京生まれ 多摩美術大学造形表現学部造形学部造形表現学部造形表現学科油彩専攻 主な技法:水彩・アクリル

8位 齋藤 淳 Jun Saito
1966年 / 茨城県生まれ 法政大学(1989年卒業)、多摩美術大学(2017年卒業) 主な技法:油彩

9位 坂元 斉 Noboru Sakamoto
1983年 / 岡山県生まれ セツ・モードセミナー卒業 主な技法:木製パネル、アクリル

10位 ユナ白 Yoonah Baek
1987年 / ソウル生まれ The NewSchool of Design Parsons, New York, United States (D.O.S) 主な技法:油彩画

◇新池袋モンパルナス 各ギャラリー賞

池袋エリアを代表する各ギャラリーによる賞です。
1年以内に選出ギャラリーにおいて個展を開催する権利を授与されます。

[ 東武百貨店ギャラリー賞 ]
東武百貨店池袋店5階、国内外の巨匠から人気若手作家まで、幅広い企画展を常時行う歴史ある画廊です。

古家野 雄紀  Yuki Koyano

1993年 / 愛知県生まれ 東京藝術大学大学院デザイン科描画・装飾研究室 在籍 主な技法:日本画 → 作品画像

<東武百貨店 美術画廊さまからのコメント>
古家野雄紀さんの作品は
①伝統的な日本画の技術を熟知したうえで現代的な色彩感覚で表現し、ともすればイラスト的になってしまうギリギリの構図を、岩絵具の特性を生かすことでタブローとしての表現に成功している。
②「青龍図」「群鶏図」「富士図」「双獅子図」など古来より愛されてきたモチーフであるが、全てにおいてオリジナルの世界観で表現されている。
③「群像図」という題材は、絵画を覗き込み、凝視し、探し、発見すると言う見るものに新たな鑑賞スタイルを提案するユニークな絵画と感じた。

全体において、鑑賞者が笑顔でワクワクするようなポジティブな雰囲気を提供する気持ちのよい作品で、新しい世代の共感を得ることができると感じ、若手作家を積極的に紹介している東武百貨店の美術画廊としては、今後の活躍を期待し選ばせていただきました。

[ ギャラリー上り屋敷賞 ]  > HP

坂元 斉  Noboru Sakamoto

1983年 / 岡山県生まれ セツ・モードセミナー卒業 主な技法:木製パネルにアクリル → 作品画像

<受賞者コメント>
今回は展示する機会を与えてくれたIAG事務局の方々に感謝します。
コンセプチュアルな作品が多い中で自分の作品が選ばれるということは稀有な経験でした。
少なくとも誰か一人は「制作をつづけよ」と声をかけてくれている。
その保証を得るためだけに続けているわけではないがやはり励みになる。
その声が聞こえる限りは制作を続けるだろう。そして発表の場を設けるための行動をとるだろう。
良い経験は予想できるものではなく賭けに近いものだった。
長い道草が終わったような気がする。

[ B-gallery賞 ]  > HP

大島 利佳  Rika Oshima

1995年 / 埼玉県生まれ 東京芸術大学デザイン科2年 主な技法:アクリル画 → 作品画像

<受賞者コメント>
この度はB-gallery賞をいただき、誠にありがとうございます。
今回の受賞の知らせを聞いた際は、自分の作品を認めていただいたようでとても嬉しく思いました。
日々制作する中で、自分の画風や技法を研究し模索しています。時々自分の絵のあり方について不安に思うこともありましたが、この受賞を機に更に自分の作品と向き合い、自信を持って制作していきたいと思います。
また、3月の個展や企画展など、これからもたくさんの方々に自分の作品を良い形で見ていただけるよう精進してまいりたいと思います。
ありがとうございました。

<B-gallery代表 長はるこ氏からのコメント>
大島利佳さんは、東京藝大デザイン科2年在学中とまだ非常に若いのに、既に卓越した描写力、構成力があり、しかも淡い美しい色彩で一般的にも好まれるであろうこと、また本人にも似た雰囲気の絵の登場人物にも魅力を感じたことが決め手となりました。
来年3月20日~29日の初個展を快諾して頂いて、有り難いと思います。今回の5点の他に、大作や小品など、メリハリの利いた展示を楽しみにしています。来年の第13回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館参加企画として当画廊の第4回東京藝大女子会展にも、ぜひ出品を希望しております。そして、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展や、その他大型コンペへの応募などへの応募も含め、今後の活躍も期待しています。

[ アトリエムラギャラリー賞 ]  > HP

稲葉 朗  Akira Inaba

1980年 / 東京都生まれ 東京造形大学大学院 彫刻専攻 修了 主な技法:木彫 → 作品画像

<受賞者コメント>
アトリエムラギャラリー賞を頂きありがとうございました。もう一度池袋での展示の機会が頂けて大変光栄です。今回の作品はほんの一部なので、またより多くの皆様に作品を見て頂けたら嬉しいです。

[ 栗原画廊賞 ]  > HP

長岩 典子  Noriko Nagaiwa

東京都生まれ 2012年より独学で写真を学ぶ 主な技法:写真 → 作品画像

<受賞者コメント>
今回初めてこちらの公募に応募し入選の知らせが届いた時にはとても嬉しく思いました。
「写真」でもなく「絵」でもない、その二つを共有しながら新しい表現を自己の心象を織り込みながら創作している自分にとって今回の入選は大変意義のあるものとなりました。
また「栗原画廊賞」という光栄な賞までいただきこの会場で展示させていただく機会を与えていただけたことを心より感謝しております。
これからも自分の表現していきたいものは何かを問いかけながら精進していきたいと思っています。
ありがとうございました。

<栗原画廊代表 栗原 宏氏からのコメント>
時として人は、美しい出会いに、まるで絵に描いたようだ、その逆に、絵にも描けない美しさだ、と言います。
同様に、写真のようだとも言います。
長岩典子さんの作品の母体は写真では有りますが、心象を加え、オリジナルの「アート・フォト」です。
パステルカラーの色彩は「夢の一隅」のような世界です。
今後の長岩ワールドがとても楽しみです。
精進して戴きたいと思います。

[ C-DEPOT賞 ]  > HP
IAG審査員の一人で画家の金丸悠児氏が代表をつとめる、池袋に拠点を置くクリエイター集団。

鮫島 弓起雄  Yumikio Sameshima

1985年 / 東京都生まれ 東京造形大学出身 主な技法:彫刻/インンスタレーション → 作品画像

<受賞者コメント>
この度はC-DEPOT賞をいただき誠にありがとうございます。自分なりの信念を持って続けていることがこのような形で評価され大変嬉しく思っています。
今回の展示では審査員の方々をはじめ、主催であるIAG事務局の方々や池袋周辺のギャラリーの方々、そして一緒に出品していた他作家の方々ともお話ができ、様々な刺激を受け、改めて自分の作品や活動を振り返り今後を考える良い機会となりました。更に今まさにこのコメントを考えるにあたっても、今展のことを思い返しながら反省し、新たな発見をするという貴重な体験をしている最中です。
また、今展では来場者の方々がアンケートと投票に積極的に参加されているのがとても印象的で、作品を見ながらアンケート用紙に名前を記入している姿を見て(それが例え自分の作品の前ではなくても)嬉しく思っていました。それもあってか自分自身楽しみながら会期中を過ごすことができました。
これからも今回のIAG AWARDSで得られたことを活かしつつ、精進していきたいと思います。ありがとうございました。

I A G 審 査 員

押元一敏

押元 一敏 / Kazutoshi Oshimoto
東京藝術大学美術学部 准教授 / 画家

1970 千葉県生まれ
1995 東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
1997 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 修了
2000 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 満期退学
2010-2013 横浜美術大学 准教授
2013- 東京藝術大学美術学部 准教授
日本美術家連盟会員

三橋  純 / Mitsuhashi Jun
横浜美術大学教授 / 写真家

1990-94 博報堂フォトクリエイティブ(現 博報堂プロダクツ)
1995 朝日広告賞 準朝日広告賞
1999 日本大学大学院芸術学研究科博士課程単位取得満期退学
2000-07 千葉大学工学部画像科学科 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース 東京ビジュアルアーツ 埼玉県立芸術総合高校映像科など 非常勤講師歴任
2001 日本写真芸術学会 第1回奨励賞 受賞
2001「1990年代の現代日本写真」展参加ブタペスト郊外に参加
2002 東京都写真美術館「映像体験ミュージアム」に出品
2011 個展「Qualia」Gallery Niepce, nagune
2015 個展「末那識」PhotoGallery MOMOZONO
             その他 個展・グループ展 多数
所属学会:日本写真学会 日本映像学会 日本写真芸術学会

泉  東臣 / Haruomi Izumi
画家 / 游美代表

2004 第15回 臥龍桜日本画大賞展 奨励賞
2005 修了制作 デザイン賞
   波濤の會(銀座、名古屋(以後毎年。その後各地巡回)
2006 レスポワール展(スルガ台画廊/銀座)
   作家の卵展(おぶせミュージアム・中島千波館/長野、「 ShinPA!」に改名し以後毎年)
2008 華波の会(日本橋、高松 ~'12)
2009 G5 exhibition(彩鳳堂画廊/京橋、「G6 exhibition」に改名し、以後毎年)
2011 たんざく展(新井画廊/銀座 以後毎年)
2012 見参(タワーホール船堀 以後毎年)
2013 桜花賞展(郷さくら美術館東京/目黒、'17)
   ヴェネツィアビエンナーレ(イタリア)
2014 アートのチカラ(伊勢丹新宿店、~'16)
   波音の会(日本橋 以後毎年)
2015 犬か八か展(八犬堂ギャラリー/池尻大橋)
   ShinPA in 諏訪(北澤美術館/長野、~'16)
   ShinPA 10th Anniversary展(ギャラリーアートもりもと/銀座)
2010 東京藝術大学美術学部非常勤講師(~'12)
現在、日本美術家連盟会員
作品収蔵:千葉銀行、京葉銀行、ヒューリック株式会社

大森 暁生 / Akio Omori
彫刻家 / D.B.Factory代表

1971 東京に生まれる
1995~2002 「籔内佐斗司工房」にて彫刻家 籔内佐斗司氏のアシスタントを勤める
1996 愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業

国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での発表に加え、多くのファッションブランドとのコラボレーションやパブリックワークなど幅広く作品を発表。
フォトエッセイ+作品集『PLEASE DO DISTURB』(芸術新聞社)、大森暁生作品集『月痕 つきあと』(マリア書房)を刊行。

金丸 悠児 / Yuji Kanamaru
画家 / C-DEPOT代表

1978 神奈川県に生まれる。
1997 桐蔭学園高等学校卒業、東京藝術大学デザイン科に入学。在学中は、劇団に所属し舞台美術、宣伝美術、映像制作を担当する。その他、知人のコンサートチラシのデザインを行うなどして、自身の可能性を模索する。
2001 同大学の東京藝術大学大学院(大藪雅孝)研究室に進学、大藪雅孝、中島千波の元で指導を受ける。
2002 杉山治とともにアーティスト集団「C-DEPOT」を設立、代表を務める。創立以来現在に至るまで、1年に1度開催する「EXHIBITION C-DEPOT」のプロデュースを手がけている。
2003 東京藝術大学大学院修了後、プロの画家として活動開始。
2004 クリエイターチーム「ebc」の一員として、ebcアトリエの創設から携わる。
現在は、百貨店や画廊を中心に発表を行い、作品は動物や建物などを題材に独自の表現と手法で創作している。また、社会におけるアーティストのあり方を追求し、様々な活動にも挑戦している。

IAG審査員による講評

総評 - IAG AWARD 2017 審査にあたって
押元 一敏 東京藝術大学美術学部 准教授 / 画家

今回の応募総数が277名のうち書類審査と一次審査を経て最終的に40名の作品が選ばれました。
第1回目ということもあり運営側と審査側の双方共に手さぐりの状態で進めてきました。
幅広い分野と自由度の高い公募だけにおそらく出品者側にも戸惑いがあったかもしれません。
しかしその結果、最終的には多種多様な作品が集まり観客の目を楽しませてくれました。

この公募展では、書類・作品による審査を通過してから展示での審査を経て大賞が決まります。
段階を通して期待に答えてくれる作品もあればその逆もあります。もちろん前者の方が最後まで良い印象を与えてくれて実力の高さをはかることができます。
いずれの段階でも自分の作品を良くみせることが大事でしょう。
今回、インスタレーション作品の応募もありましたが途中の段階でうまく伝えきれていなかったことが残念ででした。

今回大賞に選ばれた石川遊雪さんの作品は、最後までこちらの期待に答えてくれた作品だといえます。 一次審査の時点では作品1点のみで工芸及び彫刻といった造形作品としての見方でしたが、展示の際は作品の数を増やしたことでまた新たな見方ができました。金継ぎ技術と生け花という関係性は、破壊と再生を込めているようなコンセプチャルアートのようにも受け取れます。幅広いフィールドを持つ石川さんだからこその発想で、正にジャンルの広い『IAG AWARDS』に相応しいの作品だと思います。

審査は最後まで票が割れて困難なものとなりました。1点1点をみれば良い作品ではありますが、全体的には主張が弱く最後まで推すことが難しい作品が多かったことがその要因だと思います。特に平面作品においてそれを顕著に感じました。 単に大きければ良いというわけではありませんが、立体作品や映像作品が並ぶ中で与えられたスペースを最大限に利用して自分を強く主張する作品や展示がもっと可能ではないかと感じています。そんな中で存在感とクオリティーの高さを示した大谷陽一郎さん(平面部門)と長島友治さんが(立体部門)奨励賞に選ばれました。残念ながら映像部門からは該当者なしという結果でした。 現在、非常に多くの人が手軽に映像をつくれて配信しできる時代です。その中で新規性であったり表現や技術などにおいて突出するのも難しいことかもしれませんが、まだまだ可能性があることと信じて挑戦してくれることを期待しています。

最後に『IAG AWARDS』の審査を終えて、作家それぞれのアートに対する熱意が感じることができました。皆が同じステージで発表することで互いに刺激しあい今後の糧を会得できればと思います。そしてこの公募展が次なる挑戦の踏み台にしていただければ有難いと願います。

映像部門についての総評
三橋 純 横浜美術大学教授 / 写真家

今回の応募で映像部門は、そのジャンルとしての難しさを改めて考えさせられました。
応募作品の中には、実験映像があり劇映画があり、モーショングラフィックやドローイングアニメーション、ミュージッククリップなど、さまざまな映像のジャンルの作品が集まりました。映像作品が、平面作品や立体作品と一緒に審査しながら展示するというのは、まさに現代の美術・芸術の難しさだという事を痛感しました。

平面・立体作品の審査同様に、来場した方々に完成度の高さを見てもらうことを基準としながらも、抽象的過ぎないか、理解できるか、時代性を感じられるか、などを考慮し審査に挑みました。インターネットでの動画配信などが主流となりつつある今だからこそ、作者は何を見て、どう記録し見せようとしているのか、作者の意図や記録・編集へ対するチャレンジ精神なども汲み取って審査を行ったつもりでおります。

第一回目である今回は結果的に奨励賞などの該当作品はなしとなってしまいましたが、映像表現の枠やカメラ機材などに囚われず、インターネット動画配信では見ることのできない、自由で実験精神に満ちた作品をまた来年度に向けて期待したいと思っております。

大賞受賞 石川遊雪さんへ
大森 暁生 彫刻家 / D.B.Factory代表

まずは、大賞受賞おめでとうございます。

第一回目ということで、必ずしも万全の審査体制、審査条件ではなかった部分もありますが、そのような中においても石川遊雪さんの作品は第一印象から安定したクオリティ、そして観る者に与える安心感がありました。

既存のモノをベースに再構築する手法は“ものづくり”の本筋としては首をかしげるところもありますが、今回の出品作品はどれも、その迷いを軽く払拭するに充分なデザイン性、演出力、完成度、そしてストーリー性を持ち合わせており好感が持てました。
なにより、工芸や彫刻といった世界への挑戦であるかのように観る者を誘い込みながら、けれど石川さんご自身は「これは生け花です」とヒラリといなしてしまう軽やかさに、心地良い“やられた感”があります。

しいて言うならばこの先、金継ぎを施すモノ自体が、なにかご自身にルーツのあるモノであれば、よりいっそう作品に奥行きが出てくるのではないかと思いました。

今後のご活躍を期待しております。

奨励賞受賞 長島友治さんへ
泉 東臣 画家 / 遊美代表

今展の様々なジャンルの作品が集まる場では完成度の差が如実に反映される結果になりました。
その中で長島友治さんの作品は完成度がまず高い。
そしてポーズは座禅かと思いきや座禅でなく、一見クールに決めているようで自分がお世話になったAV女優の名前を書き込む。
以前ある場所で拝見した時(今展は未発表作の規定なし)はサラッと見てましたが、自分の進路の進退がかかるあの場面でこれをやったのかと思うと、そのフザケ生意気さに思わずニヤリとしてしまいました。

奨励賞受賞 大谷陽一郎さんへ
三橋 純 横浜美術大学教授 / 写真家

今回奨励賞に選ばれました大谷陽一郎さんの作品『雨』は、写真の抱える命題を現代的に捉えながらも更に前進させようとする作品として、とても可能性を感じる作品でした。

写真の抱える命題とは「複製芸術」の問題で、写真は芸術であるかないかという問いは、ボードレールやベンヤミンの時代から始まり、21世紀に入りなおもはっきりとした答えが出せぬまま、デジタルの時代となりました。
大谷さんの作品は、雨という主題を印象的に表現し、それをメディアを経由しながら部分をblow-up(=引き延ばし,拡大)させ、更に手を加え繰り返し多次創作されています。そして無限に複製し再生されながら、ドローイングされた実物の絵より遥かに大きい作品となって展示されたのです。
油画のように時間や手を掛けながら、純度と濃度を上げる作業とは逆に、作品から距離を取り、客観的に再解釈する作業なのでしょう。
写真のオリジナルと複製の問題やデジタル環境でのレタッチや加工の問題を軽快に乗り越えながら、次世代の創作の可能性を感じさせられるのです。

大谷さんにはこれからも是非、写真と絵画を横断しながら新しい芸術の可能性を突き詰めていって頂きたいと思います。そしてもしかするとそこに写真の命題への答えがあるのかもしれないと私たちも楽しみにしております。

出品(入選)アーティスト

◇ 平 面  ※50音順

1

石橋 美香  <MIKA ISHIBASHI>

1992年 / 神奈川県生まれ
横浜美術大学

主な技法:ペン細密画

2

大島 利佳  <Rika Oshima>

1995年 / 埼玉県生まれ
東京芸術大学デザイン科2年

主な技法:アクリル画

3

大谷 陽一郎  <Yoichiro Otani>

1990年 / 大阪府生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科 在学

主な技法:インクジェットプリント

4

玄妙  <Genmyo>

年 / 神戸市生まれ
神戸女子大学家政学部卒業

主な技法:書、水墨画、インスタレーション

5

古家野 雄紀  <Yuki Koyano>

1993年 / 愛知県生まれ
東京藝術大学大学院デザイン科描画・装飾研究室

主な技法:日本画

6

齋藤 淳  <Jun Saito>

1966年 / 茨城県生まれ
法政大学(1989年卒業)、多摩美術大学(2017年卒業)

主な技法:油彩

7

坂元 斉  <Noboru Sakamoto>

1983年 / 岡山県生まれ
セツ・モードセミナー卒業

主な技法:木製パネル、アクリル

8

柴田 久美  <sihibata kumi>

1984年 / 東京生まれ
多摩美術大学造形表現学部造形学部造形表現学部造形表現学科油彩専攻

主な技法:水彩・アクリル

9

末松 由華利  <末松由華利>

1987年 / 日本生まれ
多摩美術大学美術学部絵画科 卒業

主な技法:絵画・インスタレーション

10

管 拓也  <Takuya Suga>

1980年 / 神奈川県生まれ
神奈川大学

主な技法:アクリル、ペンキ

11

寿司みどり  <sushi midori>

1987年 / 岐阜県生まれ
東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻

主な技法:キャンバスに油彩、プリント

12

鈴木 さと美  <Suzuki Satomi>

1967年 / 静岡県生まれ
常葉学園短期大学 美術・デザイン科卒業

主な技法:蓄光塗料、モデリングペースト、メディウム

13

鈴木 恵  <Kei Suzuki>

1990年 / 北海道生まれ
武蔵野美術大学 中退

主な技法:油絵、アクリル画

14

辻脇 知世  <Tomoyo_Tsujiwaki>

1986年 / 兵庫県生まれ
武蔵野美術大学造形学部油絵学科 卒業

主な技法:蝋燭/綿布

15

遠山ゆかり  <Yukari Toyama>

1982/05/06年 / 宮崎県生まれ

主な技法:クレパス コラージュ

16

中村 周子  <中村周子>

1988年 / 東京都生まれ
多摩美術大学 油画科卒業

主な技法:アクリル

17

長岩 典子  <Noriko Nagaiwa>

年 / 東京都生まれ

主な技法:

18

八反田 友則  <Tomonori Hattanda>

1979年 / 鹿児島県生まれ
早稲田大学 商学部

主な技法:キャンバス、油彩

19

MIWAEL  <MIWAEL>

年 / 神戸市生まれ

主な技法:アクリリックペインティング、ペン

20

uco  <uco>

1988年 / 愛知県生まれ
2010年、大阪芸術大学卒業

主な技法:ミクストメディア。お菓子をモチーフとした平面、立体、映像作品。

21

ユナ白  <Yoonah Baek>

1987年 / ソウル生まれ
The NewSchool of Design Parsons, New York, United States (D.O.S)

主な技法:油彩画

22

若田 勇輔  <Yusuke Wakata>

1995年 / 愛媛県生まれ
2017 武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科 卒業
2017- 東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻 在学

主な技法:ミクストメディア

23

渡邉 秋良  <WATANABE AKIRA>

1987年 / 大阪生まれ
2010年03月 成安造形大学卒業

主な技法:ボールペン画

◇ 立 体  ※50音順

1

石川 遊雪  <ISHIKAWA YUSETSU>

1987年 / 東京都生まれ
東京芸術大学

主な技法:生け花

2

石川 慎平  <ISHIKAWA Shinpei>

1989年 / 東京都生まれ
多摩美術大学大学院彫刻専攻

主な技法:木彫、彩色

3

稲葉 朗  <Akira Inaba>

1980年 / 東京都生まれ
東京造形大学大学院 彫刻専攻 修了

主な技法:木彫

4

岡部 賢亮  <OKABE Kensuke>

1990年 / 大阪府生まれ
沖縄県立芸術大学大学院

主な技法:FRP、桐塑、ミクストメディア

5

河崎 辰成  <Tatsunori Kawasaki>

88年 / 北海道生まれ
2013年 東京造形大学大学院美術研究領域 修了

主な技法:FRP造形

6

木村 武司  <Takeshi Kimura>

1972年 / 神奈川県生まれ
千葉大学

主な技法:モデリング及びインスタレーション

7

GOTTA  <GOTTA>

1965年 / 愛知県生まれ
愛知県立小牧工業高等学校・機械科卒業

主な技法:

8

鮫島 弓起雄  <Yumikio SAMESHIMA>

1985年 / 東京都生まれ
東京造形大学

主な技法:彫刻/インンスタレーション

9

ツチヤカツヤ  <Katsuya Tsuchiya>

1960年 / 長野県生まれ
阿佐ヶ谷美術専門学校

主な技法:インスタレーション、ドローイング

10

長島 友治  <Nagashima Tomoharu>

1986年 / 埼玉県生まれ
東京藝術大学美術学部工芸科 卒業
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 在学

主な技法:乾漆 蒔絵

11

長谷部 勇人  <Yuto Hasebe>

1984年 / 愛知県生まれ
名古屋造形大学大学院修了

主な技法:自作楽器

12

三隅 幸  <Misumi Kou>

1994年 / 香川県生まれ
筑波大学

主な技法:屈折率を利用した立体造形

◇ 映 像  ※50音順

1

片岡拓海  <Takumi Kataoka>2288

1995年 / 大阪府生まれ
京都精華大学

主な技法:筆文字モーションタイポグラフィー

2

高橋 梨沙子  <RIsako Takahashi>2294

1994年 / 宮城県生まれ
東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科卒業

主な技法:実験映像

3

冨田純加  <トミタスミカ>2416

1994年 / 愛媛生まれ
金沢美術工芸大学在学 尾道市立大学卒業

主な技法:

4

中村 綾花  <ayaka nakamura>2353

88年 / 東京都生まれ
武蔵野美術大学 油絵学科 版画専攻

主な技法:水性木版、アクリル絵具、アニメーション、映像

5

やまだみのり  <Minori YAMADA>2155

1991年 / 千葉県生まれ
多摩美術大学

主な技法: