ベアトリス・サンチェスと高澤日美子:美術による対話展

メキシコと日本の”森”の間に~イメージの源泉としての植物群
19/06/25[火]-19/07/07[日]
@ B-gallery
企画運営:B-gallery   エキシビション

美術の交流にも段階がある。最初は、相互の制作を突き合わせ、比較鑑賞し、その差異や類似を見定め、その個別性を認識しあう。
そのようにして異国文化を根底的に知ろうとする触発は、必ずや、相互の制作や理解に大きな影響を与えないではおかない。そこからの交流のありようは、作家の国境を越えた行き交いによる異文化理解なども含め、異国の美術造形についての考え方、制作環境や素材、その他をさまざまに知り、翻って、それを自身に対照させ、相互の国(作家)の制作と理解を広め、深めることになるだろう。
今回展は、そのような美術文化の交流、相互理解を重ねてきたサンチェスと高澤ふたりして、森や田園という自然環境と人間の交感に関心を保持していることから、同一テーマでの制作による造形理解を図るものである。展覧会タイトルの”森”の語は、その日墨の異なる森に二作家が何を見、どう描き出すかを意味しているが、その一方、森の樹々、草木の地下茎が地底奥深くで通底しているのではと想像することで、海を隔てた文化交流の、根のあるありようを考えさせなくもないという思いを込めている。もっともサンチェスと高澤の目は森の内、外さまざまに向けられていくようだが・・・。日墨の異なる自然環境の差異を二人の作家それぞれの理解(作品)その描法や個性のありようも含めて感受してみたい。と、企画者である美術評論家・正木基は語ります。会期中はメキシコ名産の赤いハマイカ茶のサービスも予定。

会 場
B-gallery   > HP
住 所
豊島区西池袋2-31-6
電 話
03-3989-8608
OPEN
14:00~18:00 休廊:月曜
29日(土)18:00~レセプションパーティー