アトリエのときへ 10の小宇宙

豊島区立郷土資料館 企画展示室
18/02/06[火]-18/03/25[日]
@ 豊島区立郷土資料館
企画運営:豊島区   エキシビションワークショップグッズ販売講演

豊島区の旧長崎町を中心とした地域には、1930年代から1940年代にかけてアトリエ付貸家群が建ち並び、アトリエ村と呼ばれる一画が形成されました。アトリエ村には多くの芸術家たちが集い、芸術にかける情熱と制作活動に支えられた空間は、パリのモンパルナスに重ね合わせて「池袋モンパルナス」と名付けられました。安定した採光のため北向きにもうけられた大きな窓のある家並みは、アトリエおよびアトリエ村の象徴ともいえるものです。

今回の展覧会では、作家が多くの時間を過ごした制作現場であるアトリエに着目して、当時の様子を伝える作品をはじめ、アトリエ村を擁した豊島区にかつて暮らした5人の作家のアトリエ映像を初公開します。そして、アトリエの主たちが制作した作品をそれぞれ「旅」になぞらえてご紹介します。各々の道を歩んだ作家たちですが、共通するのはそのときを力の限りに生き、描いた、ということではないでしょうか。かつてのアトリエと街の記憶が日々失われていくなか、10人の作家の制作とアトリエのときへ、思いを巡らせていただければ幸いです。*建畠覚造はアトリエ映像のみ。

出品作家
麻生三郎/入江比呂
小熊秀雄/桂川寛
齋藤求/高山良策
建畠覚造/鶴田吾郎
寺田政明/吉井忠

見どころ3つの【初公開】!!!
1.新収蔵作品:寺田政明《ブルターニュの巨石(対話)》,《暮れる港(風景)》!平成28年度に新収蔵となった寺田政明の2作品を初公開します。時代の異なる、対照的な作風の2点をあわせて展示します。
2.桂川寛の小河内村関連資料!桂川寛は小河内村(現:奥多摩町)に赴き、これをテーマにした作品を描きました。山村工作隊として村に入った時の地図やスケッチなどを多数展示。当時の現地のドキュメントであるとともに、作家の制作過程を見る貴重な資料です。
3.作家5人のアトリエ映像:麻生・入江・桂川・建畠・吉井!これまで作成してきた、作家が晩年を過ごしたアトリエの記録映像を一挙公開。なかには今はもうなくなってしまったアトリエもあり、貴重な記録映像となっています。

イベント多数。詳細は以下ホームページにて。
http://www.city.toshima.lg.jp/128/museumgroup-exhibition-h29-0.html

会 場
豊島区立郷土資料館   > HP
住 所
〒171-0021 東京都豊島区西池袋2丁目37番4号としま産業振興プラザ(IKE・Biz)7階
電 話
03-3980-2351
OPEN
09:00~16:30 祝日、月曜、第三日曜休館