IAG AWARDS 2022
芸術劇場を擁し、芸術文化を核とした街づくりを推進する池袋エリアは、街そのものが様々な分野のアーティストが集い、表現し、発信する劇場であり、舞台であることを目指しています。
そんな池袋の街とアーティストをつなぐプロジェト「池袋アートギャザリング(IAG)」は、年齢国籍を問わず、一人でも多くのアーティストの方々にこの舞台にあがっていただき、その活動を池袋の街とともに支援したいとの願いから、池袋エリアの地域アートイベント「池袋モンパルナス回遊美術館」のメインイベントとして、当アワードを2017年にスタート。現役美術作家を審査員とし、美術業界との連携を重視する当アワードの成果として、その入選をきっかけに美術界への飛躍を果たしたアーティストを多数輩出する他、入選アーティストが地域プロジェクトへ起用される実績も重ねています。
また、今年の公募より、手塚治虫氏をはじめ多数の著名漫画家を輩出した「トキワ荘」を復元し豊島区南長崎エリアにオープンした「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を核とする近隣エリアの街づくりを目指す「Toshima MANGA LAND」プロジェクトの始動にあわせ、展示する漫画=「漫喜利-MANGIRI-」部門を新たに創設いたします。
今回も、多くの才能がこの舞台を目指し、応募してくださることをお待ちしております。
< 主催 >
池袋モンパルナスまちかど回遊美術館 実行委員会
(NPO法人ゼファー池袋まちづくり / 立教大学 /東武百貨店 / 豊島区)
< 企画・運営 >
池袋アートギャザリング事務局(一般社団法人 JIAN)
< 共 催 >
東京芸術劇場
< 協 力 >
公益財団法人としま未来文化財団 / 株式会社サンシャインシティ
< 部 門 >
◎自由部門 =テーマや平面、立体、映像等のジャンルの制約なし
◎音源指定映像部門 =事務局指定の 音源サンプル(約10分 Created by Silent Voltexを使用した映像作品
◎漫喜利-MANGIRI-部門 =漫画をモチーフにした展示作品。ジャンルの制約はなし。
<自由・音源指定映像部門審査員 >
・押元 一敏 <Kazutoshi Oshimoto> 画家 / 東京藝術大学美術学部 准教授(審査員長)
・大森 暁生 <Akio Ohmori> 彫刻家 / D.B.Factory代表
・金丸 悠児 <Yuji Kanamaru> 画家 / C-DEPOT代表
・喜多 祥泰 <Shohei Kita> 画 家 / 沖縄県立芸術大学美術工芸学部 准教授
・小路 浩 <Hiroshi Shoji> アートディレクター / 一般社団法人JIAN 代表理事
・松井 えり菜 <Erina Matsui> 美術家
・三橋 純 <Mitsuhashi Jun> 写真家 / 横浜美術大学教授
<漫喜利-MANGIRI-部門審査員 >
・しりあがり寿 <Shiriagari Kotobuki> 漫画家(審査員長)
・平良 志季 <Shiki Taira> 画家
・中村ケンゴ <Kengo Nakamura> 美術家
・永田 晃一 <Koichi Nagata> 漫画家
・福士 朋子 <Tomoko Fukushi> 美術家/女子美術大学教授
・山内 康裕 <Yasuhiro Yamauchi> (一社)マンガナイト代表理事
<ディレクター >
・小路 浩 <Hiroshi Shoji> 統括ディレクター/一般部門・音源指定映像部門チーフディレクター
・山内 康裕 <Hiroshi Shoji> 漫喜利部門チーフディレクター
入選者による展覧会
「第17回 池袋モンパルナス回遊美術館」 のメイン企画として、
入選作家たちによる美術展を開催!
展示作品を審査対象として、様々な視点によるアワードも授与するほか
来場者投票によるオーディエンス賞も決定!!
IAG AWARDS 2022 EXHIBITION
5月20日[金]~25日[水]
東京芸術劇場5階 ギャラリー1&2
< アワード >
-
IAG賞
審査員の合議によって決定する賞。
部門ごとに大賞ほか奨励賞など随時選出 -
豊島区長賞
高野豊島区長が選出
-
オーディエンス賞
来場者による好きな作家投票を集計し選出
-
IAGパートナーズ各賞
IAGを応援してくださる豊島区内外のギャラリー等による賞
参 加 費 | 3000円(税込) |
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対 象 | 年齢・国籍・ジャンルを問わず、日本に活動基盤をもち、入選者による展覧会(下記)に参加可能なアーティスト |
部 門 |
◎自由部門
<テーマ> 指定なし ◎音源指定映像部門
<テーマ> 指定なし ◎漫喜利-MANGIRI-部門
<テーマ> 指定なし |
入選人数 | 全部門あわせ55名前後を予定 |
応募方法 | 当サイトのエントリーフォームより |
締 切 |
◎自由部門、漫喜利部門 3月25日[金] ◎音源指定映像部門 4月15日[金] |
展覧会名 | IAG AWARDS 2022 EXHIBITION |
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会 期 | 2022年5月20日(金)~25日(水) 11:00-19:00 ※最終日 16:00まで |
会 場 | 東京芸術劇場5階 ギャラリー1&2(〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1) |
審査対象 | 当公募は個々の作品ではなく、優れた作家の発掘を目的としております。 |
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審査方法 | ◎自由部門/漫喜利部門・一次審査:提出データ(作家・作品情報・展示プラン)に対するデータ審査 ◎音源指定映像部門・提出いただいたデータに対する審査のみ ※2次審査はありません。 |
入選者による展覧会「IAG AWARDS 2022 EXHIBITION」における実際の展示を審査対象として、様々な視点によるアワードを授与いたします。 | |
種 類 | ①IAG賞(大賞、各審査員賞、奨励賞などを審査員団の協議により部門ごとに決定) ②豊島区長賞(高野之夫 豊島区長が選出する賞) ③オーディエンス賞(展示期間中に実施される、来場者投票1位のアーティストに送られる賞) ④IAGパートナーズ各賞(IAGを応援くださる豊島区内外のギャラリー等による賞) ・東武池袋ギャラリー賞 ・アトリエムラギャラリー賞 ・栗原画廊賞 ・シアターアートショップ賞 ・C-DEPOT賞 ・ギャラリー上り屋敷賞 ・ギャラリー路草賞 ・ターナーギャラリー賞 ・八犬堂ギャラリー賞 ・B-gallery賞 ※以上の他、多数ギャラリーが参加予定 |
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受賞特典 | ・いずれの賞も、賞金の授与は伴いません。 ・IAG賞、オーディエンス賞は、特定の権利やメリットを約束するものではありません。 ・豊島区長賞は、池袋エリアの公共スペース、IAGパートナーズ各賞は、各ギャラリー等における無償の個展開催や企画展への参加の権利を授与します。 |
発表方法 | 「第17回 池袋モンパルナスまちかど回遊美術館」会期中に会場及び当HP上で発表。(オーディエンス賞のみ会期後に当HP上で発表) ※会期中に授賞式も実施予定 |
下フォームに入力しエントリーボタンを押すと入力メールアドレス宛に作家・作品情報を入力するためのページURLとパスワードが送信されます。
アクセスしてエントリー締め切りまでに必要情報を入力してください。
※自由部門と漫喜利部門はエントリー受付を終了いたしました。
※音源指定映像部門のエントリーは 4月15日[金]まで。
さんのエントリーを受け付けました。
<>宛てに、専用ページのURLとパスワード記載のメールを送信いたしましたので、
まずは、メールの内容と専用ページをご確認いただき、作品のエントリー締め切り日までに、
作家作品情報を入力をお願いいたします。
もし、事務局からのメールが確認できなかった場合は、下記までご連絡をお願いいたします。
池袋アートギャザリング事務局
iag@kaiyu-art.net
Tel. 03-6805-6365 ※電話受付は月-金 11時~19時まで
入選アーティスト
I A G 審 査 員
◎ 自由部門 / 音源指定映像部門 > 漫喜利部門
<審査員長>
押元 一敏 / Kazutoshi Oshimoto
東京藝術大学美術学部 准教授 / 画家
1970 千葉県生まれ
1995 東京藝術大学美術学部デザイン科 卒業
1997 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 修了
2000 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程 満期退学
2010-2013 横浜美術大学 准教授
2013- 東京藝術大学美術学部 准教授
日本美術家連盟会員
喜多 祥泰 / Shohei Kita
画 家 / 沖縄県立芸術大学美術工芸学部 准教授
1978 徳島県生まれ
2006 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻(日本画)修了(美術博士)
2021- 沖縄県立芸術大学美術学部 准教授
創画展会友(創画展奨励賞受賞・春季創画展春季展賞受賞・ will+s展奨励賞受賞)
全国で個展70回以上開催
大森 暁生 / Akio Ohmori
彫刻家 / D.B.Factory代表
1971 東京に生まれる
1995~2002 「籔内佐斗司工房」にて彫刻家 籔内佐斗司氏のアシスタントを勤める
1996 愛知県立芸術大学美術学部彫刻専攻卒業
国内外のギャラリー、百貨店、アートフェア、美術館等での発表に加え、多くのファッションブランドとのコラボレーションやパブリックワークなど幅広く作品を発表。
フォトエッセイ+作品集『PLEASE DO DISTURB』(芸術新聞社)、大森暁生作品集『月痕 つきあと』(マリア書房)を刊行。
金丸 悠児 / Yuji Kanamaru
画家 / C-DEPOT代表
1978 神奈川県に生まれる。
1997 桐蔭学園高等学校卒業、東京藝術大学デザイン科に入学。在学中は、劇団に所属し舞台美術、宣伝美術、映像制作を担当する。その他、知人のコンサートチラシのデザインを行うなどして、自身の可能性を模索する。
2001 同大学の東京藝術大学大学院(大藪雅孝)研究室に進学、大藪雅孝、中島千波の元で指導を受ける。
2002 杉山治とともにアーティスト集団「C-DEPOT」を設立、代表を務める。創立以来現在に至るまで、1年に1度開催する「EXHIBITION C-DEPOT」のプロデュースを手がけている。
2003 東京藝術大学大学院修了後、プロの画家として活動開始。
2004 クリエイターチーム「ebc」の一員として、ebcアトリエの創設から携わる。
現在は、百貨店や画廊を中心に発表を行い、作品は動物や建物などを題材に独自の表現と手法で創作している。また、社会におけるアーティストのあり方を追求し、様々な活動にも挑戦している。
小路 浩 / Hiroshi Shoji
アートディレクター /(一社)JIAN代表理事
1965年 東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。
広告業界ディレクター、プロデューサーを経て、2010年、美術業界の広告デザインと若手作家の美術作品販売を主業務とする株式会社八犬堂を設立。
2011年、画家の泉東臣をリーダーとする日本藝術大学出身の日本画作家たちのグループ展を母体に、大規模アンデパンダン展「KENZAN」をスタートさせ、以降毎年開催(KENZAN2021は9月に東京芸術劇場にて開催)。
2016年、八犬堂代表を辞任し、日本の芸術創作環境向上を目的とする美術作家団体 一般社団法人JIANを設立し代表理事に就任。以降、JIANがKENZANの主催団体となる。
2017年、池袋モンパルナス回遊美術館のメイン企画として「池袋アートギャザリング公募展 IAG AWARDS」をスタートさせ、以降毎年、チーフディレクターとして、企画運営を手掛ける。
その他、ファインアーティストを起用する様々な企業や地域とのコラボプロジェクトを多数手がける。
松井えり菜
美術家
1984年岡山県生まれ。東京都在住。
2010年 東京藝術大学大学院絵画専攻油画専攻修了。
松井えり菜にとって、自画像はコミュニケーションツールであり最も身近なモチーフである。GEISAI6にて金賞を受賞した『エビチリ大好き』に代表される変顔作品は、濃厚な実体験を通して、他者と笑いや感情を共有したいという想いをキャンバスに描き出している。
デビュー時より自画像表現の可能性の模索を続け、近年は直接的に顔を描写する表現に留まらず、幼少期に油絵に触れるきっかけとなった西洋画と少女漫画をコマ割りで繋ぎ合わせる「古典回帰」シリーズ、今を生きる女性の感情を可視化する層を描いた「レイヤー」シリーズ、自身の分身ともいえる「ウーパールーパー」をモチーフにしたシリーズなど、幅広く制作に取り組んでいる。主な展覧会に「J’en reve」(カルティエ現代美術館、2005)、「松井えり菜~大原美術館をおもちゃ箱に」(大原美術館、2012)、「ROAD SWEET ROAD」(クンストラーハウスベタニエン、2013)、「高橋コレクションミラーニューロン」(東京オペラシティアートギャラリー、2014)、「顔の惑星」(鹿児島県霧島アートの森、2016)、「令和おとぎ草子 桃太郎 KAMISHI By 松井えり菜」(岡山県立美術館、2020)など国内外で精力的に活動している。
三橋 純 / Mitsuhashi Jun
横浜美術大学教授 / 写真家
1990-94 博報堂フォトクリエイティブ(現 博報堂プロダクツ)
1995 朝日広告賞 準朝日広告賞
1999 日本大学大学院芸術学研究科博士課程単位取得満期退学
2000-07 千葉大学工学部画像科学科 多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース 東京ビジュアルアーツ 埼玉県立芸術総合高校映像科など 非常勤講師歴任
2001 日本写真芸術学会 第1回奨励賞 受賞
2001「1990年代の現代日本写真」展参加ブタペスト郊外に参加
2002 東京都写真美術館「映像体験ミュージアム」に出品
2011 個展「Qualia」Gallery Niepce, nagune
2015 個展「末那識」PhotoGallery MOMOZONO
その他 個展・グループ展 多数
所属学会:日本写真学会 日本映像学会 日本写真芸術学会
◎ 漫喜利部門 > 自由部門/音源指定映像部門
<審査員長>
しりあがり寿 / Shiriagari Kotobuki
漫画家
1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。
●受賞歴
2000年 『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)/第46回文藝春秋漫画賞 受賞。
2001年 『弥次喜多 in DEEP』(エンターブレイン)/第5回手塚治虫文化賞 マンガ優秀賞 受賞。
2011年 『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)/第15回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 優秀賞 受賞。
2013年 『赤城乳業 BLACK シリーズ』/第50回ギャラクシー賞CM部門 優秀賞、第53回ACC賞テレビCM部門 ACCシルバー 受賞。
2014年 平成26年春の叙勲 紫綬褒章 受章
平良 志季 /Shiki Taira
画家
1990年 東京都生まれ。
2015年 東京藝術大学大学院修士課程 描画装飾研究室 修了。
アートフェア東京、西武百貨店他、全国の有名百貨店や画廊で個展を多数開催。
中村ケンゴ /Kengo Nakamura
美術家
Eメールで使われる顔文字、ワンルームマンションの間取り図、マンガの吹き出しやキャラクターのシルエットなど、現代社会を表象するモチーフから、美術史上のさまざまなイメージまでをも用いたユニークな絵画を制作。日本画の技法で描かれるこれらの作品は、近代になって生まれた日本の「美術」の概念を相対化する仕事でもある。また、絵画制作だけでなく、他ジャンルのクリエイターとのコラボレーションのほか、展覧会、シンポジウムなど様々なアートプロジェクトの企画運営にもあたる。国内外の展覧会、アートフェアに多数出品。
共編著『20世紀末・日本の美術ーそれぞれの作家の視点から』( アートダイバー )。
武蔵野美術大学 非常勤講師、東北芸術工科大学 非常勤講師。
多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。
永田 晃一 / Koichi Nagata
漫画家
1975年 名古屋生まれ。
高橋ヒロシのアシスタントを経て「ランディーズ」で連載デビュー。
●主な連載作品
ランディーズ(全1巻連載終了/少年画報社)
Hey リキ!(原案:高橋ヒロシ/連全31巻/載終了/少年画報社)
鬼門街(連載終了/全15巻/少年画報社)
鬼門街 KARMA(連載中/少年画報社)
児童養護施設で育った俺がマンガ家になるまでの(おおよそ)8760日(連載中/少年画報社)
福士 朋子 / Tomoko Fukushi
美術家/女子美術大学教授
マンガの表現手法を絵画と融合させる試みを続けている。
1967年 青森県生まれ
2005年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画修了
●主な展覧会
2011年 「SICF12」グランプリ受賞(主催:スパイラル)
2011-12年「ストリート・ペインティング・プロジェクト『見て見て☆見ないで』」(東京芸術劇場仮囲い壁面、東京)
2012年 「ART IN THE OFFICE 2012」(マネックス証券株式会社、東京)
2013年 個展「Boarding」 (山本現代、東京)
2014-15年「府中市美術館公開制作63福士朋子『見えたものと見えなかったもの』」(府中市美術館、東京)
2017年「アブラカダブラ絵画展」 (市原湖畔美術館、千葉)
2018年「絵画の現在」 (府中市美術館、東京)
2020年「メイド・イン・フチュウ 公開制作の20年」(府中市美術館、東京)
●著書/作品集
『元祖FAXマンガ お絵描き少女☆ラッキーちゃん』(BLUE ART 2014年刊)
『Cut & Paste』(BLUE ART 2016年刊)
『絵画と時間と〜『お絵描き少女☆ラッキーちゃん』をめぐって』福士朋子×北澤憲昭×櫻井拓(BLUE ART 2019年刊)
山内 康裕 / Yasuhiro Yamauchi
(一社)マンガナイト代表理事
1979年生。法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科修了。
一般社団法人マンガナイトにて「これも学習マンガだ!」事業(日本財団助成)を推進。
2019年には「東アジア文化都市2019豊島(豊島区・文化庁)」マンガ・アニメ部門事業ディレクターを務めた。マンガ関連の企画会社レインボーバード合同会社代表社員、さいとう・たかを劇画文化財団代表理事、文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業有識者タスクチーム員、国際マンガ・アニメ祭ReiwaToshim(IMART)共同委員長、日本マンガ学会監事他を務める。
共著に『『ONE PIECE』に学ぶ最強ビジネスチームの作り方』(集英社)、『人生と勉強に効く学べるマンガ100冊』(文藝春秋)など。
◇I A G 賞
自由部門入選者の中からIAG自由部門審査員が本展示を審査し、合議により決定いたします。
<IAG大賞>
<準IAG大賞>
<IAG奨励賞>
◇漫喜利賞
漫喜利部門入選者の中から、漫喜利審査員が本展示を審査し合議により決定いたします。
<漫喜利大賞>
今回、該当者なしとなりました。<準漫喜利大賞>
<漫喜利奨励賞>
◇豊 島 区 長 賞
高野之夫 豊島区長が選出。池袋エリア公共スペースでの展示機会を保障します。
◇オーディエンス賞
展示期間中に実施される、来場者投票1位のアーティストに送られる賞です。
- 準オーディエンス賞(2位)-
- 以降の順位(10位まで)-
黒岩まゆ <MAYU KUROIWA>
1984年 / 神奈川県生まれ / 町田デザイン専門学校グラフィックデザイン科
主な技法:ミクストメディア
3位
大工 碧 <Daiko Midori>
1998年 / 生まれ / 阿佐ヶ谷美術専門学校
主な技法:デジタルイラスト
4位
CAI QIN <CAI QIN>
1994年 / 中国生まれ /
主な技法:水彩、アクリルガッシュ、墨
5位
増田充高 <Sculptor>
1999年 / 中国 北京市生まれ / 東京藝術大学彫刻科
主な技法:木彫
6位
翁素曼 <WENG SUMAN>
19940618年 / 中国生まれ / 東京造形大学大学院
主な技法:木彫
7位
ナカジマミノル <Sonora Design>
東京都文京区生まれ / 東京デザイナー学院 ファッションデザイン科卒
バンタンデザイン テキスタイルデザイン科卒
デジタルハリウッド MACマルチメディアPRO科卒
主な技法:アクリル絵具、シルクスクリーン、デジタルイラスト
8位
杉本憲一 <Kenichi Sugimoto>
1978年 / 北海道生まれ /
主な技法:アクリル、キャンバス、木製パネル
9位
丹羽啓 <Satoshi Niwa>
1994年 / 愛知県生まれ / 金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 彫刻専攻
主な技法:石彫
10位
◇豊島区民賞
来場者のうち、豊島区制90周年実行委員、及び・国際アート・カルチャー都市特命大使の投票1位のアーティストに送られる賞です。
◇池袋モンパルナス 各ギャラリー賞
池袋エリアを代表する各ギャラリーによる賞です。
1年以内に選出ギャラリーにおいて個展を開催する権利を授与されます。
※決まり次第の順次発表となります。
[ 東武百貨店ギャラリー賞 ]
東武百貨店池袋店5階、国内外の巨匠から人気若手作家まで、幅広い企画展を常時行う歴史ある画廊です。
[ ギャラリー上り屋敷賞 ] > HP
木のぬくもりがあるスプーン達がリズミカルに展示されていた。
日常生活のなかの木のスプーンが、私はジャム用、俺はマドラニ用、僕はスープを飲む用に、わたしはよーぐるとをいただくとき、いろんな楽しい風景が浮かんでくる木のスプーン展示
直ぐに今年ギャラリー上り屋敷賞は、松岡 瑞起さんの作品に決めました。
ギャラリー上り屋敷 若原勝政
[ ギャラリー路草賞 ] > HP
軽やかな素材から生まれた存在感のある作品に自由さを感じました。
シンプルな線だからこそ様々な場面を想像することができ豊かな鑑賞体験が出来ました。
これからどのような作品をつくられるのかご活躍を楽しみにしております。
ギャラリー路草
[ 栗原画廊賞 ] > HP
単品・複数での作品発表 具象・抽象 幅広い作域・深い色彩、
特に「風景・人物」をテーマの作品に魅力・可能性を感じます。
一作々々を大切に。富樫幹さんの今後の作品・展開がとても楽しみです。
栗原画廊 栗原宏
[ シアターアートショップ賞 ] > HP
スクラッチ技法で描かれた夜景には程好い抜け感があり、重めの色彩と相まって絶妙な存在感を放っていました。
その日の心持ちに寄り添うように作品の気色が変わりそうな佇まいも内包していて、1点の満足度が高い印象も受けました。
授賞を決めた翌日、偶然にも山崎さん御本人とお会いする機会に恵まれ、御本人の実直そうなお話し振りにも惹かれるところがありました。
インテリアアートを中心に取り扱う弊社としては、生活空間で楽しみたいような作品を制作する山崎さんの今後の更なる御活躍に期待を込めての授賞となりました。
シアターアートショップ
[ C-DEPOT賞 ] > HP
IAG審査員の一人で画家の金丸悠児氏が代表をつとめる、池袋に拠点を置くクリエイター集団。
作品の大きさから一際存在感を放っており、展示全体の見応えを底上げしていた一方で、近目での鑑賞にもしっかり耐えうる技量が備わっているアーティストだと思いました。大きさだけではない愚直さや真摯な姿勢が作品から伝わってきて、今後様々なシチュエーションで活躍できる可能性を感じとることができました。
C-DEPOT代表 金丸悠児
[ ターナーギャラリー賞 ] > HP
絵具の総合メーカーのターナー色彩株式会社が「若い人の熱い感性と豊かな才能の応援」を掲げ運営するギャラリーです。
さまざまなSNSが普及し、コロナ禍ということもあり今まで以上に人と人との距離感に対して考えさせられる一年でした。
オンラインミーティングやビデオ通話、ライブ配信など画面を通じたコミュニケーションがより活発化したようにも思えます。
物理的距離に縛られない、いつでもどこでもコミュニケーションができる世界は待ち望んでいた人も少なくなかったでしょう。
即時的にかかるエフェクトやフィルターは自己の客観的印象すらコントロールできます。
伊藤さんの作品にはそういった世界に対するメッセージがシニカルに表現されているような気がしました。
これからさらなる拡張が行われる現実世界を伊藤さんがどのように表現されていくのかも気になります。
この賞を通じてその力添えを少しでもさせていただければ幸いです。
そしてどうか早く世界が平和になりますように。
画面越しではなく、人と人とが気兼ねなく気軽に出会える世界になることを望みます。
ターナーギャラリー
[ B-gallery賞 ] > HP
今回は1点だけの展示でしたので、不確かな意見かもしれませんが、大胆な色面構成と、ダイナミックな構図が気に入りました。
個展時は、もっと大中小変化に富んだ、作品を期待したいです。
来年5月の初個展を楽しみにしています。
B-gallery 長はるこ
[ WACCA IKEBUKURO賞 ] > HP
IAG アワード 2022 のパートナー企業として、第1回 WACCA池袋賞は杉本憲一様に決定させて頂きました。選考で重視した視点は、漫画アニメという「池袋らしさ」と、商業施設に展示した際のアートとしての楽しさと発信力です。杉本さんのアート作品に描かれる子供と動物は、子供の表情に隠された心の声、願望や不安、なりたい自分など色々な感情を動物達に喩えてポップアートに描かれています。また、観る人、或いは状況によってイメージが変容するアート体験にもつながる作品群であると評します。最後に、選出された作品のどれもが素晴らしく、公募展の事務局の皆様ならびに作品を出品されたアーティストの皆様には衷心より御礼申しあげます。
WACCA池袋
[ KONOYO賞 ]
南長崎の古民家カフェ&ギャラリーKONOYO
◇IAGパートナーズ賞
豊島区外のギャラリー等、美術関連団体による賞。個展やグループ展への起用によりIAG作家の才能を全国に発信していただきます。
[ 協同組合美術商交友会賞 ] > HP
全国に70画廊の会員を持つ美術商団体。ディーラーズオークションの主催するほか、新進作家の発掘育成にも積極的に取り組んでいます。
厚みのあるマチエールと素朴な描写が目に留まりました。何気ない日常の中で見た(出会った)ものを描いているようですね。いろいろなモチーフにチャレンジして欲しいと思っています。
協同組合美術商交友会
[ 八犬堂ギャラリー賞 ] > HP
世田谷区池尻を拠点に、若手作家を多数起用する展示企画を、百貨店を中心に全国的に展開する有名ギャラリーです。
◇審査員による講評 - 自由部門
審査委員長 押元 一敏 / Kazutoshi Oshimoto
東京藝術大学美術学部 准教授 / 画家
<総評と大賞受賞の櫻井あや乃さんについて>
IAGの特徴として年齢やジャンルが幅広く、毎回新たな表現に出会えることは新鮮で興味深い反面、審査が難しくもあります。圧倒するほどの巨大作品も多く、作家の意気込みを強く感じました。
賞が確定するまでに3度の審査を行うのですが、その都度で私の見方が変化したことはこれまでにありませんでした。それは作品を観る環境が変わることで捉え方も違う訳ですが、逆にいえば全ての作品に魅力が含まれているということです。それは、各審査員から多くの作品が候補に挙げられたことからも理解できます。
大賞の櫻井あや乃さんの作品は、正直一次審査では目立っていませんでしたが、最終展示で立体作品などが多く並ぶ中、絵画作品としても負けていない存在感を放っていました。黒の深みと白さの厚み、力強い筆跡から身体性や精神性といった衝動的にじわじわと伝わるものがあります。櫻井さんは、これまでいくつもの公募展で入選にも掛からなかったと言いますが、自分のスタイルを貫いて描いてきた強靭さが背景にあるのではないでしょうか。そういう点では、入選者の皆さんもこだわりを持った自己表現ができていることで互いに刺激し合う素晴らしい展覧会であり、我々の目指すところでもあります。
大森 暁生 / Akio Ohmori
彫刻家 / D.B.Factory代表
<総評と準大賞受賞の丹羽啓さんについて>
IAG AWARDS も回を重ねるごとに入選作のクオリティも高くなり、公募展として”人格”ならぬ”展格”がハッキリとしてきたように思います。
入選、落選に関わらず毎年応募してくださる方が増えたことからも、IAG AWARDS が一定の評価を頂けているものと理解いたします。
入選作については、作品を通して「言いたいこと」「やりたいこと」に対して、それを伝えるための技術がある程度追いついてきたという印象です。
とくに立体作品は技術の成熟未熟が顕著に表れがちですが、一定レベルを越え安心して鑑賞出来る立体作品が増えたことは、喜ばしい限りです。
なかでも準大賞に選ばれました丹羽啓さんの作品は、高い技術力だけに留まらず、それを越える存在感と確固たる意志を感じるものでした。
しいて言うならば、あと少し「色気」が足りなかったことが、大賞に一歩及ばずに留まった要因でしょうか。
しかしながら、それは若さゆえのこともあるでしょうから、年齢と経験を重ねてゆく今後に益々期待するところです。
金丸 悠児 / Yuji Kanamaru
画家 / C-DEPOT代表
<総評と奨励賞受賞の杉本憲一さんについて>
今年のIAG AWARDSは、見所が多くチャレンジングな作品群にワクワクしながら拝見することができました。展示全体の傾向として、大きさや主張の強さに傾倒することなく、自分の持ち味を最大限研ぎ澄ました作品が強く印象に残りました。
そういった点からも、奨励賞を受賞した杉本憲一さんは、自分の武器を客観的に理解した上で与えられた展示空間を活かしたプレゼンテーションに成功していました。平面的な表現というのは一つ間違えると簡素に見えがちですが、杉本さんは親しみやすいキャラクターを巧みに扱い、観る者の想像力を喚起する演出によって、作品に奥行きを作り出せていたように感じます。
喜多 祥泰 / Shohei Kita
画 家 / 沖縄県立芸術大学美術工芸学部 准教授
<総評と奨励賞受賞の楊 佳さんについて>
今回初めてIAGの審査に携わりましたが、その審査会場はお祭りのようでした。初見で全体としての熱量が大きい印象を持ちました。多様な技法や手法においてどの作品も、創意がはっきりと打ち出された表現が目立ったように感じます。異分野の審査員による選考もユニークで、残った入選作や受賞作には、たとえ専門外でも納得できるアート性を感じました。また、受賞や入選を逃した出品作の中にも、何か魅力を感じるものがあり、もっと作品を見てみたいと思わせる力作も多かったと思います。
奨励賞の楊佳さんの作品は、大きくインパクトのある作品が並ぶなか、逆に発する言葉は少ないような印象でした。しかし、じわりと伝わるエングレービングによる淡々とした黒の表現世界は、少し怪異的でとても魅力的でした。作者の表現方法と制作意図の合致が感じられ、多様な作品群の中に静かに存在する個性は、素晴らしいと感じました。今後、さらに豊かな意味性を含んだ作品に展開することを期待しています。
皆さまの作品制作に向かう意気込みや思いは、作品から伝わります。IAGが、それらが共鳴し化学反応を起こす、魅力的な場であり続けることを目指して私も頑張ります。この度はありがとうございました。
松井えり奈/ Erina Matsui
美術家
<総評と奨励賞受賞の劉暢さんについて>
年齢制限があることである程度その年の傾向が生まれるものなのですが、このコンペにはない!!ただ勢いはあるっ!!!! 入選と受賞の差がかなり僅差なことや立体も平面も混在する中で目立つにはかなりの技量が必要であり、対IAGの展示方法を開拓していくことが今後の課題になるのだと思いました。
(劉さんについて)
輪郭を失うことで色が混ざり合い新しい形となっていく。
奨励賞の劉さんの作品は一見二次元絵のコラージュですが、高度な絵画作品へと昇華されています。パソコンの画面で審査をする一次審査の時よりも実物を前にした時に技術の高さが目立ち大きく評価を伸ばしました。
輪郭という枠組みから解放された色彩は画面の中を漂いながらも生き生きと形を保っています。それは、彼女の持つしっかりとした形態感と色感によるものですが、慣れ親しんだ故郷という枠から飛び出し、留学に制作に子育てに奮闘する劉さん自身を見ているようで、誰もが最初は持っているけれど長年持続することが難しい強い覚悟と意志をキャンバスから感じました。
三橋 純 / Mitsuhashi Jun
横浜美術大学教授 / 写真家
<総評と準IAG大賞受賞の翁素曼さんについて>
コロナ禍が続く中でも、アーティストたちの力強い創作意欲に、改めて前に進む勇気を与えられました。IAG AWARDS 2022も素晴らしい展示となり心より嬉しく思っております。フレッシュな作品や円熟された作品など表現の幅に加え、年々出品者の年齢や国籍の幅も広がっていることも大変嬉しく思っております。
(翁素曼さんについて)
広東省潮州市に生まれ育った翁さんは、自身の原体験を元に、人間形成に及ぶ記憶や体験を作品コンセプトやテーマに据えています。表現者は多かれ少なかれ自分の作品に自己を投影するものではありますが、翁さんのこの作品では記憶の外化、言わば脳内を木彫インスタレーションで表出しているということになります。時間と空間を超越したその脳内のイメージは、翁さんの生まれ故郷である古都・潮州の町の独特な宗教観や文化意識、価値基準が表出されているようです。自身の根底に横たわり、今なお自分を支え、束縛し、自分たらしめているイメージの総体です。作品制作を通しその大きな影響を手繰る旅路は、どこか郷愁を帯び観者である私たちの集合的無意識にも触れるのです。映像作家デレクジャーマンの作品、映画「ザ・ガーデン」も同様に、創作すること自体が、自身の根底を探索することでもあり、それはまるで居心地が良く自身を癒す桃源郷を作り上げているのかもしれません。翁さんは今後の活動においてもこのようなイメージの外化を図ることによって、私たちにある種のユートピアを与えてくれるものであると活躍を楽しみにしています。
作に子育てに奮闘する劉さん自身を見ているようで、誰もが最初は持っているけれど長年持続することが難しい強い覚悟と意志をキャンバスから感じました。
◇審査員による講評 - 漫喜利部門
総評
マンガにとってアート、あるいはアートにとってマンガというのは、今みんなが避けて通れない課題だと思うんですけど、そういう意味では今回マンガのいろんな要素が解体されたり発見されたりして、新たな作品群になっていて、とても充実して見れました。マンガはなにか、アートはなにかを考え直す良い機会になればと思います。ほんとかな(笑)。
審査員長/漫画家 しりあがり寿
漫喜利準大賞受賞の前川美衣さんについて
マンガというのは基本的に妄想の世界を作り上げるものだと思っているのですが、それと真反対の物質の力を感じる、マンガと妄想と物質のギャップみたいなのがとても面白くて、マンガでもないモノでもない、ある時そこらへんにあるものがなにかに変化するみたいな、そういう面白さや発見がありました。
審査員長/漫画家 しりあがり寿
木材がすべて身近な椅子であったり机であったり、学校という身近な存在が感じられる木の素材でつくられていることと、アートよりもマンガのほうが身近であるというリンク性も良かったかなと思います。アートになりすぎず、マンガがベースのインスタレーションになっているところを評価しました。
画家 平良志季
彫刻のインスタレーションと、懐かしめの少年漫画の絵柄が融合して面白いと思いました。素材にもうちょっとバラエティがあると、美大生的な作品の印象から、もっと先に行けるんじゃないかと思います。
美術家 中村ケンゴ
漫喜利奨励賞受賞の迎山和司さんについて
迎山さんの作品(マンガ自体)は未完成だけど、文章を入れるだけでAIがここまでマンガらしきものを描けるようになったのはすごいです。これがあと10年経ったらどうなるか。もしかしたらマンガ産業のなかで重要なアシストの仕事ができるような進歩をするかもしれないし、あるいは「作家性とは何か?」を考える契機になるかもしれません。とても興味深い作品だと思います。
審査員長/漫画家 しりあがり寿
一次審査で、パソコンのモニターで見た時に、既に不思議なキャラクターに目を惹かれ、AIによって描かれたマンガということで更に興味を持ちましたが、その仕掛けよりも、最終的には不安定な画と独特な間のようなものに、AIによるマンガの今後の可能性を感じました。
美術家/女子美術大学教授 福士 朋子
漫喜利部門入選の永田かんびんさんについて
単純に視覚上の見せ方が面白かったのと、1つのイラストのなかに畳んでいくとそこにスポットが当てられて、その感覚がマンガ的でもあり、アートの感覚もあり、僕は興味が惹かれました。もうちょっと大きいサイズで見てみたかったですね。
漫画家 永田 晃一
漫喜利部門入選の鈴木 寛人さんについて
絵画作品という見方ではなく、MANGIRIに合わせた絵画にしっかりなっているというところと、全体の8作が1つ1つが完結しすぎずに、8作で1つのMANGIRIの作品として成り立っているところが良かったと思います。コマにセリフがないっていうところも見る人によって感じ方が違うというところもエモいというか、絵柄の流動的な感じと合っていて良いかなと思いました。
画家 平良志季
漫喜利部門入選のKEDOMON(大門 嵩、祁答院 雄貴)さんについて
ドローイングアニメーションとモーションコミックの良いところを融合したかのような、マンガともアニメーションともいえるような作品で漫喜利らしい動画作品だと思います。コマワリもよく考えられていて、動画ならでは視やすさがあり好印象でした。
漫喜利部門チーフディレクター /(一社)マンガナイト代表理事 山内 康裕
◇受賞作家コメント
※届き次第、順次掲載しております。
IAG大賞
櫻井あや乃
この度は素晴らしい賞を頂き大変嬉しく思います。今後も絵画と向き合い続けよと背中を押されたような気持ちです。ここ数年沢山の方に実際に作品を観てもらえる機会があまり無かったこともあり、IAG AWARDS 2022に参加出来たことは大きな励みとなりました。貴重な機会を頂きありがとうございました。
準IAG大賞
翁素曼
この度は、準IAG大賞を頂き誠にありがとうございました。
入選し展示する機会を得た上さらに受賞され、大変光栄です。
IAG AWARDSへの展示は初回となります。審査搬入から展示終了搬出までスムーズに進んでいました。事務局様が色々手伝ってくれて、正直なところ、あまり苦労していなかったです。IAG AWARDSが作家に大切にしてくれている展覧会であることが非常に感じていました。IAG事務局の方や関係者の方々、審査員に感謝いたしました。そして、素敵な作家達と出会えて、交流できてとても嬉しかったです。
今回展示させていただいた木彫作品は、私の修士卒業制作でした。設計図がなしに木材と向かいながら脳裏に連想し制作されたものです。「家ごっこ」ゲームのような遊び心を持って、作品のパーツの寄せ集めや展示場所の設営などを行いました。大人になったらこそ、物事に対する好奇心、遊び心を忘れてはいけないと常に思います。今後も木で動かす、遊べる作品を制作っていこうと思います。
本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
漫喜利奨励賞
迎山和司
IAG漫喜利奨励賞にご選出いただき本当にありがとうございました.マンガを扱い始めたのは5年前からですが,AI創作自体はもう22年になり,審査員の方々が奨励してくだったことはとても励みになりました.
私はヒトの創作の根源に興味があります.そして,AIは創作行為を実装できる存在です.ただし,AIは万能ではなくヒトにしかできないことが必ず残ります.これに注目することでヒトの創作を識れるのです.
創作は様々にありますが,デフォルメされた記号的な絵は地球上でヒトしか描けません.そして,現代においてその対象は何かと考えたとき「マンガ」にたどり着きました.
初見では難解な展示と思いますが,対象に愛情をもって真摯に向き合えば理解を得られるとつくづく思います.そうです.私はただのマンガ好きなのです.
そのような私に対して,ご尽力いただいた関係者の皆様ならびにご来場いただいた皆様に改めて御礼申し上げます.
豊島区長賞
西園寺リル
この度はこのような栄誉ある賞をいただいて本当にうれしく思います。今後とも自分の信ずるところを頑張って進んでいきたいと思います。
『街角の詩情』
素描する
即興の音色で
スケッチブック
映し撮る
人生
アノニマス
名もなき人々
無名の集積を
路上の似顔絵描きのように
顔は見えないが ともかく歩み寄る
その人になる その人の一番美しい顔
懸命に生きる人たち
無名の努力を掬い上げる
台所も、工事現場も、清掃される公衆トイレも、ランキングが貼り出されたりする店も、自傷するカッターも
なんだってポエジーになる
誰の人生にも詩情がある
誰でも光沢を纏って生きている
そして誰もが詩情を描くわけではない
却ってその光沢は無言の美しさがある
ささやかな無言だからあどけなさが生じる
人生への懸命さの汗 色になって尊くなる
尊い色彩が無数に集束して街角ができる
街角は独りが生き続けるための糧になる
街角の詩情
大切なことが宿る
夕方の黄昏時
異形の入り口
変わるのは世界じゃない
変わりゆく一日ごとの魂
変化を必要としない世界に 対峙する
心臓にひそめさせた ちっちゃなもの
ひそめさせたまま 記憶薄れて
二度と思い出せない
大切なことが宿りながら
無性に噴き出る寂しさが
なぜだろう
まるで死が追いかけてくる末期のように
何かと別れていく空気 この時間
毎日この黄昏時が来るごとに
わたしは毎日
なにと別れているのだろう
きっと大切なことは引き継がれない
明日を生きる代償と引き換えの別離
生き延びるために 生贄にされる思想
街角の詩情
明日の黄昏時まで
少しだけ今日の思想が生き残れたらいい
わたしは 信じようと試みる
貧しくて ちいさくて 潤沢な光彩を
街角の詩情を
準オーディエンス賞 / 八犬堂賞
内田まる
この度、八犬堂ギャラリー賞に選出していただき大変光栄に思います。
今年教育大を卒業したのですが、教授から「卒業制作展の作品を公募展やコンテストに出品してみては?」と、お声がけいただいたのがきっかけでした。
本作品は21年間を通して変わらない、「自身の無邪気な様相」をあらゆる思い出と共に表現しました。また、サブテーマとして今まで私に関わってくれた多くの方々への「感謝の気持ち」がありました。
まだ、作家としての活動歴はなく、経験や知識、技術的にも至らない部分が多いですが、このような形で少しでも恩返しが出来て誠に嬉しく思います。これから自分のスタイルを確立し、新たな道を開拓していくべく、制作に励みたいと思います。ありがとうございました。
豊島区民賞
黒岩まゆ
この度は「豊島区民賞」をいただき、ありがとうございます。
私はいつも、自分にしか出来ない表現とは何かを追求しながら、今日まで制作を続けてきました。
私の作品を見て下さった方々の感情を、少しでも揺り動かす事ができたなら、作家として何よりも嬉しい事です。
今後も手法を問わず、唯一無二の作品を届けられる作家でありたいと思っています。
東武百貨店ギャラリー賞
CAI QIN
この度、東武百貨店ギャラリー赏を顶きまして、誠にありがとうございました。
私は自然への言葉には表せない知覚的な感動がきっかけで、人と自然の繋がりに注目して、その体験の具現化を探究しています。今回の作品は、自分が体験した人と自然の繋がりに木というモチーフを中心にして、リアルな存在感がある桜の幹と映されているイチョウの木々が山、草と自分と響き合って、近所と遠所の空間的な体験を風景に寄せて、各段階の感性的な体験と繋がっています。
今回日本で活躍する新鋭アーティストと交流する場を頂いた運営の方々に心より感謝いたします。 自分はこれからの創作活動で、日本でのユニークな体験を視覚化し、言語化する努力を続けたいと思います。
これからも何卒よろしくお願いします。
シアターアートショップ賞 / Cafe&Gallery KONOYO賞
山崎雅未
シアターアートショップ賞とKONOYO賞 の二賞にご選出いただきありがとうございます。
今回入選した作品は都会の夜景をアクリルスプレーという画材をスクラッチという技法などを用いて描いた作品です。今後はもっと大きな作品を作りたいです。これからも精進して参りますのでよろしくお願いします。